木更級日記

町情報・地元観光情報などを書いていきます。

渋滞地獄再来

10月24日17時半ごろのGoogle Mapです。

アウトレットでの買い物や、レジャー帰りの車による渋滞が、金田地域全域で発生しているのがわかります。

驚くべきは住民が暮らす生活道路にまで渋滞が及んでいる点です。

粗悪品を扱うアウトレットに来るような人々ですから、他人の生活のことはお構いなしなのでしょう。

 

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生活道路にも及ぶ渋滞

 

ならば、渋滞解消に向けて、木更津市が都市計画を練ったり、アウトレットが呼びかけを行えばよいのでしょうが、いずれも渋滞解消にそこまで乗り気ではないようです。

 

自治体の活動について最近の工事がいい例になるかと思いますので、紹介したいと思います。

まず、工事のあった交差点を下図で示します。

この交差点は、かねてより渋滞を引き起こしてきたいわゆる「交通ボトルネック」であったのでした。

問題点は交通量の割りに交差点が小さく、右折レーンすらない状態でした。

これが工事により解消されるのかと思いきや、若干道路幅が広がっただけで、右折レーンができることもなく、ほとんど意味の無い工事で終わってしまっています。

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最近工事のあったにも関わらず、交通ボトルネックは解消されず。

 

今後、金田地域では、木更津ゲートウェイ・ヴィレッジという商業施設の計画のみならず、コストコジャパンの本社移転が計画されています。

これから開発が本格化する金田西地域も考慮すると、車の絶対量は減ることはないでしょう。

 

都市計画を進める一方で、どの団体も渋滞解消に乗り気でない現状を鑑みると、金田地域はますます住む場所ではなくなってきているように感じます。

【木更津市金田地区懸念点】液状化・津波・洪水リスク

そのうちちゃんと書きますが、リスクは非常に高いと言えるでしょう。

このエリアで土地・建物の購入を考えている場合は、ちゃんと不動産屋などに確認をとったほうがいいでしょう。

上手い言葉に丸め込まれないように、ハザードマップを載せておきます。

 

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液状化しやすさマップ(木更津市

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小櫃川水系小櫃川 洪水浸水想定区域図

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木更津市津波浸水予測区域図

 

千葉県および木更津市作成のハザードマップは地形・地学的特徴と整合的

地形・地学的特徴

・標高;1~3m程度

・土地の成り立ち;土地の形成が新しく不安定な堆積物で構成され、造成の前は水田であった。固い地盤までは50m以上ある(50m以上不安定な土砂が積もっている)。

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初期整備版1970; 反乱平野や三角州、旧河道、自然堤防で構成される

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地質図; 埋立地・盛り土や旧河道堆積物からなる

 

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1982~1983年土地利用図; ほとんどが水田としての利用であったことが分かる

 

【木更津市金田地区懸念点】民度リスク

如何せん筆不精なので、このノリを維持すべく記事を書き続けたいと思います。

今回は民度リスクについて記入していきます。

 

民度については指標がありませんので、あくまでも個人の経験によります。

この記事では、前の居住地と比べて不快なものを目にする件数が増えたという私の経験に基づきます。

つまり、直前に住んでた場所の民度によって、新しい土地での民度が上がった/下がったとの感じ方が変わるということです。

 

 

要約

この記事ではいくつか写真を載せており、不快な写真もありますので、先に要約を書いておきます。

このエリアに住んで酷いと思った点は以下の通りです。

ポイ捨て&犬のフンの放置

金田地域では未だ空き地が多く残っています。

その空き地にポイ捨てされたゴミや、放置された犬のフンがしばしば見られます。

この空き地ならば問題ないという考えかもしれませんが、いずれ土地の購入者が現れ、人が住むことになります。

ゴミや犬のフンの上に家が建つことを想定していないのでしょう。

高速バスマナー

このエリアの交通手段の中に高速バスがあります。

残念ながら、手回り品で座席を埋めるといった占有がよく見られます。

騒音

未だに暴走族もどきがおり、深夜・早朝問わず騒音をまき散らしています。

まとめ

これらが減る要素としては、①これらを行う人がどこかへ移住する、②自分の酷い行いに気付く、③監視の目や取り締まりを強化することがキーとなるかと思います。

 

【コロナ前】木更津から東京へ通勤する私が言われたこと

私が都内から木更津金田地域に越してきたのは2019年の6月の時でした。

その当時はコロナのコの字もなかった当時、23区から木更津に越してきたのは周囲の人からは異様に映ったようです。

 

私が引っ越しを決めたのには次の理由があります。

  • 勤め先にフレックス制度があり、さらに2019年当時の1年後、つまり2020年4月から週3日を上限として在宅勤務を解禁すると通知があった
  • 当時は羽田空港から出張することが多く、羽田空港へのアクセスの良さ
  • 東京と比べると家賃が安い
  • 高速バスならば必ず座れ、東京駅までノンストップなので途中駅のわずらわしさがない
  • 高速バスの本数や運行時間が充実している
  • カインズやベイシア、アウトレットを中心に生活に問題はない

有給や出張を勘案すると東京に出勤するのは週1日以下となり、通勤に対する懸念は小さく、部屋も広くなるということで引っ越しを決めました。

 

繰り返しになりますが当時はコロナ前でしたので、あえて遠い木更津に住む理由を周囲からは不思議がられました。

同僚や木更津の不動産屋からは次のようなことを言われました。

  • 家賃が安いのは条件が悪いからだ
  • 賃貸の選び方を知らない
  • 都会の高い家賃を払えない/家が高くて買えない人が住む場所、従って民度・治安が悪い(木更津駅前の不動産屋にも言われました)※詳細は後述

 

上に述べた理由を伝えても、「ふーん」くらいの反応でした。

【コロナ後】木更津から東京へ通勤する私が言われること

コロナで在宅勤務が一般化し、田舎移住が割と伝えれるようになってからは意見がガラッと変わりました。

いいタイミングで引っ越しした180度逆のことを言われることもあります。

ちなみに勤め先でもコロナ期間中は週3日の上限が撤廃され、勤務はより楽になりました。

 

コロナウイルス禍によって民度のリスクは有耶無耶になった

一見おかしな理論ですので整理していきます。

 

上の【コロナ前】で書いたように、もともとは田舎移住にはネガティブな意見がありました。

しかしながら、コロナ後はポジティブに田舎移住が語られるようになったことで、負の側面に触れる機会が相対的に少なくなったという個人的な体験事実があります。

これが有耶無耶と述べた理由です。

 

続いて、民度について述べます。

これは、上述のコロナ前に移住に関して私が言われた「高い家賃を払えない人が住む場所」ということに基づいています。

海外の研究では所得と犯罪率は負の相関があるとの結果が多数報告されています。

民度の指標がない以上、民度と所得層の関係性はわかりません。

同様に関係性はわかりませんが、民度と犯罪率は相関するというのが個人的な意見です。

つまり、都会で高い家賃を払えない所得⇒都内ほど高い民度は期待できないということです。

 もちろん、都内23区で金田地区よりも家賃や地価が高く、かつ民度が低いエリアがある可能性は否定しません。(どのエリアをイメージしているかは伏せておきます。)都会へ憧れる人がいたり、仕事上の制約があるなど、実際はもっと複雑だと思っています。

また、民度の指標がないと述べましたが、金田地域の民度が以前の居住地と比べて高い/低いは、個人によって異なります。

あくまでも以前の居住地よりも民度が低いと思うという私個人の体験で語っています。

そう感じる具体例をこれから挙げていきます。

 

実際の目撃・体験例

ゴミのポイ捨て

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これはかなり多いです。

売地では雑草が生い茂るため定期的に草刈りがされていますが、すっきりした土地にゴミが散乱(赤矢印)してるのはよく目撃します。

写真では見られませんが、ビニル袋にコンビニ弁当の容器などのゴミを入れて、丁寧に縛って捨ててあることもあります。

また、たばこの吸い殻をまとめて捨てたような跡も見ることもあります。

 

犬のフンの放置

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これもかなり目撃され、同様に雑草がかられた後に顔を出します。

1枚目にはペットボトルのフタのようなものも写って

土地によってはフンの持ち帰りを促す看板が立っていますが、それでもお構いなしです。

 いずれ土地の購入者が現れ、犬のフンの上に家を建てる人がいると考えるといたたまれないです。 

 

高速バスの席の独占

通勤で使う高速バスの席の独占はよくあります。

横に座らせないために鞄を置いたりと、公共交通機関でありがちなものです。

コロナウイルスが騒がれだした2020年2~3月には、出発前のバスが混みだすとセキする人もいました。

とはいえ、これについては金田地域だけの問題ではなく、バスが経由してくるすべての場所の民度の低さを示しているでしょう。

 

暴走族

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高速バスと同様で、金田地域に住んでる人が全ての原因という訳ではありませんが、写真のようなバイクが1~3台程度で騒音をまき散らしながら金田地域を走っています。

出現する時間帯も早朝・深夜問わずなので、かなり迷惑です。

たまに20台近くの集団で走っていることもあります。

一切のぼかしをつけていませんが、ナンバーが異常に上向きなので問題ないでしょう。

 

ポスティング

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民度とは違うと思いますが、これも載せておこうと思います。

最近はかなりマシになりましたが、ポスティングの量が非常に多いです。

写真は出張で4日程度家を空けて帰宅した時のポストの様子です。

内容は住宅やマンションの売り込みが主でしたが、最近は移住者が増えたせいかだいぶ減ってきた印象です。

 

今後、民度は上がるか

民度の求め方をどう考えるかによるだろうというのが私の意見です。

 

田舎移住のメリットが語られることが動機付けになることで、コロナ禍前までと違った所得層の移住が進んでいるだろうと思います。

「全体的な民度」は上がっている可能性も導き出されますが、これは「住民全員の民度の和」を「住民全員(人口)」で割った平均値と言えるでしょう。

犬のフンで例えると、次のようになります。

(犬のフンを持ち帰る人)÷(犬を飼っている人)

フンを持ち帰る犬を飼っている人が増えれば、犬のフンに関する民度は上がったことになるかと思います。

 

一方で、多数掲載した写真のような例を目撃する頻度を民度とした場合は、一定数の民度が低い層がいる以上変わらないでしょう。

同様に犬のフンで例えてみます。

これは単純に1日当たりにフンの放置される件数で求まります。

但し、面積で定量化する必要があります。

値が大きいほど民度が高い方が気持ちいいので、次のような式を提案します。

(面積)÷(1日当たりに放置される犬のフン)

つまり、犬のフン1個が占有する面積を民度とするということです。*1

 

ゴミのポイ捨てやフンの放置は空き地が残っており、家が建っていればやらないという人もいるでしょう。

この場合、移住者が増えて家が建ち、いわゆる周囲の目によくさらされるようになると発生件数は減るでしょう。

しかし、残念ながら、表面化していないだけで潜在的には民度が低いことに変わりありません。

民度が低い人がどこかへ移住してくれるのを待つか、自身の行いを反省するのを待つことになるのだろうと思っています。

最後に

 かなりネガティブな事例を述べてきましたが、何回か述べてきた通り、各個人の経験により評価が分かれます。

気分が害される方がいるのを承知でこの記事を書いたのは、私が見たポイ捨てや犬のフンの放置が少しでも減ればなあという期待があるからです。

*1:犬が1日に2回フンをした場合とかは考えおらず、「犬のフンの数」を、「犬のフンを放置する人数」に変えた方(人口密度の逆数)がよりふさわしいでしょう。でも犬のフン1個が占有する面積と書きたかったので・・・。

【木更津市金田地区懸念点】教育

最後の投稿から約8カ月も経ってしまいました。

今回はタイトルの通り、教育について書いていきたいと思います。

 

 

はじめに

わが子の教育は出来ることならば高品質なものを受けさせたいと思うのが一般的かと思います。

 

偏差値の高い中学/高校に入学し、学力の高い同級生と切磋琢磨して、さらに名門大学に進むというのが期待されるルートでしょう。

この切磋琢磨は学力のピア効果と言われるものですが、その有効性は不明どころか負の効果(学力が下がる)可能性も報告されています。

 

個人的には、自身の学力と入学した中学/高校の偏差値とのバランスだと思っています。

中学/高校の偏差値によって教員の質が変わったり、さらには勉強をするという雰囲気が学校にあるかないかも大きな影響があるのではないかと思っています。

 

そこで、まずは優秀な大学に進学の実績があり、かつ金田地域からそこそこ楽に通学可能な中学/高校を挙げて見たいと思います。

 

中高一貫校

木更津市金田地区近隣(半径20km以内)の中高一貫校は次の2校になります。

 

さらにそこそこ楽に通学可能と思われる県内の中高一貫校は例として次の通りです。

例えば横浜の聖光学院など高速バスを使った県外通学も可能でしょうが、調べるのが大変なので省略させていただきます。

 

高等学校

続いて、高等学校を挙げていきます。

 

まずは金田地域から半径20km以内の高校。袖ヶ浦駅/木更津駅まで行ければ何とかなります。

 

続いて、範囲を広げるとこんな感じになります。数が増えすぎるので一部のみ列挙しています。

千葉高校袖ヶ浦駅まで出てしまえば乗り換えなしで行けるので、もしかしたら上で挙げた20km県内の高校よりも通学は楽かもしれません。

 

スーパーサイエンスハイスクール

スーパーサイエンスハイスクールSSH)は、先進的な科学技術、理科・数学教育を通じて、生徒の科学的能力や科学的思考力等を培うことで、将来社会を牽引する科学技術人材を育成するための文科省の取組です。

SSHカリキュラムでは学習分野が広くなることと、研究や議論、論文執筆を通して自発性や考える力が鍛えられるので、参加生徒は難関大学への進学者が多いという説もあります。

上に挙げた学校の中では、木更津高校と船橋高校、市川高校がSSHに指定されています。

 

学校によるかもしれませんが、私が学生時代にアシスタントをしていた高校では文系・理系問わず参加でき、先生方は文理ともに効果があるのだろうと仰っていました。

 

予備校

木更津市内で受けられる有名予備校の授業は映像授業がメインになります。

分からないことがあっても、アルバイトの大学生が答えてくれることとなっています。

 

プロの予備校教師に直接教えてもらいたい場合は、千葉駅に行けば三大予備校があります。ただし、河合塾については現役館ですので、浪人生で河合塾に通いたい場合は津田沼まで行く必要があります。もちろん予備校教師だけでなく、アルバイトの大学生に質問することもできます。

 

個人的には大学生に質問できるとは言っても、やはりアルバイトですので教師と比べたら質の違いは小さくないだろうと思っています。

 

余談ですが、有名予備校は特に優秀な進学校の生徒に無料(特待生)で入塾させて、進学実績を稼ぐという方法をとっています。これら生徒が講義を受けようが受けまいが塾生には違いないので、進学実績に計上できるということです。

 

また、予備校選びは非常に重要ではあるのですが、1校の予備校に通うのが基本かと思います。予備校の選び方は、親しい人の口コミや友達が通っているからという雑な理由が基準となる可能性があります。私個人の意見としては夏期講習などの割安な講座を複数校で受講することで、自分に合った予備校を選ぶのが良いのではないかと思います。

 

教育への懸念

個人的な意見ですが、「はじめに」で書いたように勉強する雰囲気がある学校に進学するかは子どもの学力の大きな要素となっていると考えています。優秀な集団が前提となるピア効果とは、効果検討の前提が異なるのではないかと思っています。

この考えに基づくと、優秀な進学校は県の北西部に偏っているのが実情であり、通学時間がかかるという問題があるかと思います。

予備校も同様のことが言えます。

 

現状ではなく将来の子どもが進学するときを想定する必要がありますが、木更津周辺の高校の進学実績が伸びる可能性も捨てきれませんが、高校の偏差値を観察する限り、偏差値の伸びが著しいのはやはり北西部の印象があります。

予備校についても、有名予備校は乗り降りの多い駅のそばのあるのが基本ですので、仮に金田地域に人口が増えても有名予備校が新たに開かれる可能性は小さいというのが私の意見です。

 

通学時間を勉強にも使うこともできますが、机に向かっているのと比べて出来ることが限られ、集中力という点でも劣るでしょう。

 

子どもがごく小さいときは田舎で、しばらくしたら都会でという記事を読んだことがあります。

木更津金田地域は幼少期には適した土地かもしれませんが、ある程度成長すると木更津金田地域は千葉県北西部と比べて条件が悪いというのが意見です。

 

もちろん在宅授業が増えているスマホ世代の小中学生と、高校生時にガラケーを持って学校に通った私とでは前提条件に大きな違いがあります。

つまり、先に述べた「勉強する雰囲気」はもう過去のものかもしれません。

とはいえ、この記事はガラケー思考の私が書いており、移住を考えるのも失礼ながらガラケー思考の世代ですので、この判断は難しいでしょう。

そういう意味では、このガラケー/スマホの違いを柔軟に対応できるのは都会であり、木更津金田地域は残念ながら不利と言えそうです。

【木更津市金田地区懸念点】高齢化リスク

今回は私が木更津市金田地区に住む際の懸念すべき点の一つだと考えている「高齢化リスク」について書いていこうと思います。

 

 

はじめに 

この記事では「一軒家」を持つことを大前提としています。

賃貸を借りる場合は、特に考える必要のないことだと思っています。

 

結論を先に書いてしまうと、「土地・建物所有者が高齢者になるころには、子供が独り立ちして金田地区を離れ、逆に両親を呼び寄せて老々介護が始まる」ということが考えられるのではないかというのが、本記事の内容です。

本記事では、若い世代の流入が起きにくくなるのではないかという懸念も併せて書いていきます。

 

今の木更津金田地区

木更津金田地区の開発は宅地転用された土地を、不動産会社と住宅メーカーが自由に開発を行っているのが特徴ではないかと思っています。1年前は金田東地区のみの開発でしたが、今では金田西地区にもどんどん建物が増えていく様子が見えたりと、金田地区に住んでいると急速に住宅街が広がっていく様子がよくわかります。

地価も年率3パーセントほど上昇していましたし、千葉県内でもかなり勢いのあるエリアと言えるかもしれません。

住んでいてもお年寄りが少なく、子育て世代が多いこともあって、明るい雰囲気がした魅力的な土地だと思っています。

 

この観察から察すると、このエリアで戸建てを買う世代は30代を中心とした、比較的若い世代が多いのではないかと思います。

(現在実施中の国勢調査の結果が出ると多少明らかになるとは思っていますが、今のところ私の想像でお話を進めています。)

 

そうするとタイトルに書いた高齢化リスクは30年から40年といったかなり先の話になるかと思えてきます。

しかしながら実際はもっと早くなるのではないかというのが、私の懸念です。

 

下の図は厚生労働省の人口動態統計の中で使われている図です。

ここで注目してほしいのが赤線で示されている「第1子出産時の母の平均年齢」のラインです。

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現在の金田地区の土地・建物の所有者の平均年齢を仮に35歳とすると、上のグラフからその母の年齢が大まかながら導き出されます。

今が2020年ですので、およそ 63歳ということになるでしょう。

ちなみに、これらの条件だと子どもの年齢は4歳前後となります。

街で見かける子供の年齢は小学生低学年くらいが多いように見えるので、上記の仮定はかなり前向きな年齢となっているかもしれません。

 

今後の懸念

私の懸念点は土地・建物所有者の親世代にあります。

20年後を考えてみると、親世代の年齢は80台半ばに突入し、男性は平均年齢を超えるくらいです。

子どもも独り立ちするころであり、また自分たちも会社を辞めるタイミングになっているわけで、両親を自分のところに呼び寄せて一緒に暮らすことを考えるようになっているのではないでしょうか。

つまり、20年後、子どもたちは独り立ちして金田地区を離れ、一方で高齢になった両親を自分たちのところに呼んで、一緒に暮らすようになるのではないかという超高齢化の図式が私の懸念です。

 

土地の開発について、記事本文のところで触れた通り急速に開発が進められています。

このことは、住宅の購入者層が近い年代になるので、友人関係を作りやすかったり、親同士が協力して子育てできるという意味ではプラスに働くでしょう。

一方で、将来的に新しい家が建てられないということを意味しており、街全体が一斉に老朽化していくことになるでしょう。

近隣では、長浦駅前地区が一斉老朽化のいい例ですし、より有名どころでは多摩ニュータウンもこの例と言えるのではないでしょうか。

千葉県内にあるユーカリが丘おゆみ野ちはら台地区はデベロッパーや旧住宅公団が主導で、エリアを何回かのフェーズに分けて開発することで、幅広い年代層が住むように工夫されるエリアもあります。

 

都政の支援や、路線価値を維持したい京王電鉄の支援もあって、多摩ニュータウンは街の若返りに励んでいます。

残念ながら現在の木更津市を支えてくれるような企業はなさそうですし、県や市の政策を見ると何も考えずに金田地区を開発しようとしているだけのような印象を持ってしまいます。

 

三井アウトレットパーク木更津やコストコ木更津倉庫店をはじめとした商業施設も、老朽化した街の中で商売をやりたいと思うかというと、アウトレットが乱立している現状を考えると微妙なところだと思います。

千葉県松戸駅柏駅木更津駅前のように、1度大手の商業施設の撤退が決まると、その土地の魅力は大きく落ち込んでしまいます。

千葉駅も大手百貨店やパルコが撤退してしまい、その下がった価値を元に戻すのにかなり苦労をしている印象です。

出店計画も含めて、金田地区には多数の商業施設がありますが、それらが撤退し始めると街の雰囲気も一変して、高齢者だけの街になってしまうかもしれません。

 

不動産屋や住宅メーカーは、土地と建物をきちんと引き渡すのが職務で、将来の都市計画をどう想定するかは購入者に委ねられるわけです。

今の勢いのある雰囲気に流されずに、しっかりと考えを巡らせてから土地・建物の購入を決断してもらえればと思います。

木更津に住むことへの懸念点

今回は、木更津市の金田地区に住むことへの懸念点・疑問点を簡単にまとめます。

詳細はのんびりと他の記事で書いていくつもりです。

 

私はあくまでも素人であり、もし自分がここに土地をかうならという想定した時に生じた懸念/疑問点を書いていくだけです。

的外れなことを書いているかもしれませんので、ご指摘いただけると幸いです。

本気で気になる方は、不動産会社社員など、詳しい人に聞くと解決するかもしれません。

 

個人的に考えている金田地区の懸念/疑問点は次の通りです。

  • 行政の質の低さ
  • 子育て環境の悪さ(進学校や予備校が少ない)
  • 高齢化が一気に進むリスク
  • 治安の悪さ
  • 民度の低さ
  • 風が強く、湿気の多い気候
  • 地盤の安定性
  • 休日の大渋滞
  • お店のサービスの質の低さ

※治安や民度は全員が悪い/低いわけではなく、一部の悪い人が下げているという解釈です。

 

要素として抽出してますが、それぞれが独立している訳ではなく、お互いが関連しており、例えば「治安の悪さ」や「民度の低さ」、「子育て環境の悪さ」、「行政の質」などはわかりやすい例でしょう。

最後に、これらの感じ方は、今までどのような土地に住んでいたかに依存する俗人的なものであり、あくまで私の感じ方です。

2019年の千葉県を襲った災害について

前回の記事で、簡単ではありますが金田地域のいいところを書きました。

いいところばかり書くのではなく、悪いところも書かないわけにはいきません。

本格的に悪い話を始める前に、昨年(2020年)に2か月間に3回も襲来した自然災害について、実体験を交えながら触れてみたいと思います。

 

ー目次ー

 

1. 災害の概要

①令和元年房総半島台風(台風15号

2020年9月9日に房総半島に上陸した台風です。

関東地方に上陸したものとしては観測史上最強クラスの勢力を持った台風で、57.5m/sの最大瞬間風速を千葉県で記録しました。

木更津においては49.0m/sの最大瞬間風速が記録されています。

 

千葉県内における被害は次の通りです。

人的被害 死者 5人
重傷者 12人
軽傷者 72人(木更津市 4名)
住家被害 全壊 420棟(木更津市 2棟)
半壊 4,423棟(木更津市 20棟)
一部損壊 73,640棟(木更津市 3,848棟)
床上浸水 48棟
床下浸水 92棟
がけ崩れ 5か所
地すべり 1か所
非住家
被害
全壊 383件 (木更津市 7件)
半壊 608件(木更津市 26件)
一部損壊 6,925件(木更津市 1,060件)
停電 640,000戸

(千葉県資料「令和元年台風 15 号(第 123 報)について」および「令和元年房総半島台風等への対応に関する検証報告書」より)

 

ゴルフ練習場の柱の倒壊など大きな損害をもたらし、停電もかなり長期化しました。

 

金田地域の被害 

金田地域に絞っても、多数の被害が見られました。

この金田地域の新しい戸建て住戸の中で、最も被害が見られた個所はカーポートの屋根に使われているポリカーボネート板かと思います。台風後は道路にポリカーボネート板が落ちていました。

他にも屋外物置が壊れていたり、土台のブロックごとフェンスが倒れている住戸も見られました。

  

私が住んでいるアパートもフェンスが破損しましたし、アパート駐車場に設置されている外灯も強風の影響か、この台風以降傾いてしまったままになっています。

 

2020年7月現在も、一部住戸の屋根にブルーシートがかぶっていたりと、その爪痕はまだ残っています。

 

停電被害について

 金田地域のほぼ全域で停電が発生したと認識しています。

家庭で電気は使えませんし、信号機も機能していませんでした。

その結果、電車はおろか、高速バスなども信号機が動かないために安全が確保できないとして不通となっていました。

電気が復旧したのは、最も早くて停電発生(9月9日(月))から2日後の9月11日でした。

 

②令和元年東日本台風(台風19号

2019年 10月12日から13日にかけて東日本を横断した台風です。

河川の氾濫や土砂による被害が甚大であり、亡くなった方は全国で86名にも及びます。

 

千葉県下では市原市内で竜巻の発生により住家が全壊するなどの被害が起こりました。

房総半島台風から一カ月しかたっていない状況下の木更津市では最大瞬間風速35.9m/sが記録されています。

人的被害 死者 1人
負傷者 26人
住家被害 全壊 32棟
半壊 270棟
一部損壊 5,665棟
床上・床下浸水 94棟
停電 138,500戸

 

③令和元年房総半島豪雨

 前の2つと比べて印象は薄いかもしれませんが、こちらも千葉県において大きな被害をもたらしました。

令和元年東日本台風に含まれて甚大災害に指定されています。

 

下の図はこの災害を引き起こした豪雨の降雨量で、千葉県を縦断する形となっています。 

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令和元年房総半島豪雨降雨量

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千葉県河川系
人的被害 死者 11人
負傷者 6人
住家被害 全壊 35棟
半壊 1,716棟
一部損壊 1,842棟
床上・床下浸水 1,276棟
停電 23,400戸

 

 豪雨の被害ですので、浸水被害が多くなっています。

私の知るだけでも佐倉市や酒々井市、茂原市市原市牛久などで浸水被害があったようです。

また市原市北部を流れる村田川でも一部越水が見られたとのことです。

他にも養老川上流の高滝ダムや、小櫃川上流の亀山ダムが緊急放流寸前まで行きました。これら2つの河川は最も降水量の多かった地区と合致しています。

金田地域は小櫃川によって運ばれてきた土砂が積もって形成された地域言われています。

この豪雨では小櫃川の水量系の故障か何かで、情報が全く入らなくなりました。

浸水被害についての恐怖感はよく覚えています。

 

線路および駅施設の浸水が起こったことと、河川氾濫のリスクが大きかったことにより、総武本線内房線では運転見合わせが相次ぎ、10月25日のよるは千葉駅以東/以南で大混乱が起こりました。

 

2. ブログ著者の行動

①令和元年房総半島台風(台風15号

私が住んでいるのは2階建てアパートの2階なのですが、9日の午前2時に強風のために家が揺れているので夜中に起こされました。その際タイミングでトイレに行くと換気扇が逆回転しているのも見れました。

午前3時ごろになると突然風が落ち着きました。これは中心が通過したタイミング(台風の目の範囲に入ったタイミング)とも重なっているため、その影響と考えています。

続いて4時ごろなると停電が発生し、この停電は11日の夜まで続くことになります。

停電のために電車が運行できず、また信号が止まっているためにバスも安全性の問題から運航を停止していたために、その日は出勤できずに休暇となりました。

私の実家は千葉市にあり、そちらでは停電がなかったので、9日の日暮れごろに実家に向けて出発しました。信号が動いていない、また街灯の消えている街中を走行するのはかなり怖かったです。

翌日からは動いている路線を使用して出勤しました。

 

この停電期間中の東京電力及び木更津市の対応は劣悪でした。

例えば次のような事があげられます。

私の住んでいる金田東〇丁目は住戸が20軒程度しかないのに、停電件数は100件以上となっていました。

ならば木更津市にと問い合わせたところ、この東電のおかしい発表のみを情報源にしているとのことで、「東電の言っていることが全てです。」との残念な言葉をいただきました。

なお、金田地区には金田地域交流センターなる木更津市の出張所があります。そこを拠点にすれば木更津市も情報収集くらいはできたのではないかと思っています。

 この時はツイッター上で「〇丁目に電気がつきました」との報告があり、それを参考に実家から我が家へと戻ってきました。

 

②令和元年東日本台風(台風19号

このときの木更津市金田地区からは大きな被害は出ていないという認識です。

前回の台風15号の風で様々なものが飛ばされた背景もあり、台風15号で壊されたものの補強や窓ガラスの飛散防止を行っている家が多くみられました。

また頑丈な屋根のある立体駐車場へ車を非難させようと利用者が多くいて、木更津駅前の駐車場が大混雑したとのことです。

③令和元年房総半島豪雨

上述の通り強烈な大雨で千葉県中の河川の水位が上昇し、あっという間に木更津を走るJR内房線がストップしました。

金田地域は小櫃川の北岸に位置しており、この土地は小櫃川が上流から運んできた土砂が堆積してできたと言われています。

海との標高差もなく、また河川の水面と住宅地の間の高低差もありませんので、河川の水位が電車の線路がある橋を越える恐れがあるとのことで、運転見合わせとなったとのことです。

 

私はちょうど用事があって千葉駅近辺にいました。用事が住んで家に帰ろうとしたところ、電車が止まっていて、水位が引かなければ運転再開は厳しいとわかりました。

一方で、千葉駅から東京方面については動いていました。そこで、千葉駅から東京駅を経由して、高速バスで帰宅することができたのです。

 

帰宅するまでの間は、小櫃川が堤防を越水するのではないかと不安でしたが、何事もなくなによりでした。

 

4. 災害について思うこと

台風15号後に出社した際には同僚のみんなに心配の声をいただきました。

その中で印象に残っていることは「木更津なんかに住んでいて大丈夫?引っ越した方がいいんじゃない?」と言われたことです。

しかし、その前の8月には佐賀県において特に甚大な被害を出した豪雨災害が起こり、その後の19号でも武蔵小杉での水害が起こっています。

住む場所場所によって、災害の起こりやすさや、災害のタイプが変わってきて、これらは歴史からある程度は予想がつくものではないかと思います。

木更津市の金田地区はどちらかというと低リスク側であり、2019年の台風15号を筆頭にたまたま不幸なくじ引きにあたってしまったという風に考えています。